北海道の法定最低賃金が19日から654円に引き上げられたのに伴い、連合北海道は発効日にあわせ、全道一斉に街頭宣伝行動を展開しました。
このうち、札幌では正午から中央区のパルコ前で、松浦組織労働局長らがマイクを握り、「今日から最低賃金は654円。654円未満では法律違反。自分の給与明細で確かめて」、「連合は生活できる最低賃金として1,000円に引き上げすべきと取り組んでいる」と呼びかけ、チラシとポケットティッシュを配布しました。
今年の審議では「成長力底上げ戦略推進円卓会議」での合意や、審議会への諮問にあたる大臣コメントなど、政府自身が大幅な引き上げを認めざるを得ない状況にあったものの、10円の引き上げにとどまりました。札幌の生活保護基準を時間給にすると、まだ約700円の大きなひらきがあります。しかも、生活保護費は最低生活費。働く者の生活費はさらに上の額となります。
いま国内では、働いても働いても生活賃金が得られない「ワーキング・プア」が800万人を超えたといわれています。国会では最低賃金法の改正が論議されていますが、この改正案は水準の大幅な引き上げが法の趣旨として盛り込まれ、罰金の大幅な引き上げによって、少なくとも最賃違反が根絶され、労働者のセイフティーネットとなるものと成立が期待されています、
連合北海道は最賃を来年の最重要課題として位置づけ、道民世論の総意として北海道経済の回復に寄与するような地域最賃の大幅引き上げを実現するために総力をあげることとしています。
なお、連合北海道では常時、労働相談を受けていますが、今回の最低賃金の引き上げを含めて、11月2日と3日の二日間にわたって、道内14ヶ所で「07年秋季集中なんでも労働相談」を一斉に実施することとしています。
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│ 労働相談ダイヤル 0120−154−052 0120−090−050 │
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以 上
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