2007.08.08
2008年度政府予算に関わる「要求と提言」で中央要請行動を実施


 連合北海道は8月2日、厚生労働省や国土交通省など9省に対して、2008年度政府予算に関する「要求と提言」を提出し、北海道にかかわる政策・制度の実現を要請した。この取り厚生労働省への要請組みは、政府各省庁が例年8月末までに行う財務省への予算要求にあわせて、道民の生活や道内産業等に関わる政策課題を予算に反映させるよう求めるもの。今年の要請は参議選が終わるのを待ち、民主党北海道や道議会民主党・道民連合の要望・提言行動と共同で実施した。
 要請前日に開かれた民主党北海道選出国会議員会で峰崎会長(参議院議員)は、参議院選挙における民主党の躍進を受け、民主党のマニフェストを踏まえた政策提言に力を入れて欲しいとあいさつ。また、当選を果たした小川勝也参議院議員も出席して、3期目にかける意気込みを語り、出席者の温かい拍手を浴びていた。
 要請行動当日の8月2日は午前中、農水省、総務省、厚労省、文科省、午後から国交省、経産省、環境省、防衛省をまわり、峰崎参議、三井衆議、金田衆議、佐々木衆議そして逢坂衆議らに同行して頂いた。連合北海道の要請団は、佐藤事務局長と小檜山総合政策局長、総合政策局のスタッフ2名、さらに道季労の柏倉会長、畑中事務局長も厚労省と国交省要請に加わった。
 各省に対する「要求と提言」の項目は以下の通り。なお、要請に対する回答内容は、後日、整理し公表する予定。

【農水省】
  1.安心・安全な農業の推進と食料自給率の向上
  2.WTO農業交渉について
  3.日豪EPA交渉について
  4.温室効果ガスの削減と森林の整備・保全
【総務省】
  1.国と地方の役割分担の明確化と地方税財源を充実させる地方分権改革の推進
  2.夕張市財政再建、厳しい北海道財政への支援策について
  3.旧産炭地域振興について
  4.地方公共団体財政健全化法の施行について
【厚生労働省】
  1.地域における雇用の安定と職業訓練
  2.季節労働者の雇用の確保と冬期失業の解消
  3.自動車運転者に関わる監督行政の強化
  4.労働力の再生産可能な最低賃金の設定
  5.食の安全・安心に関わる施策の推進
  6.地域医療・福祉の確立
【文部科学省】
  1.義務教育費国庫負担制度の堅持
  2.教育予算の拡充
  3.30人以下学級とゆとりある教職員配置の実現
【国土交通省】
  1.季節労働者の冬期における雇用機会の拡大と福利厚生の向上
  2.自動車運転者に関わる監督行政の強化
  3.ハイタク産業の供給過剰の改善と運転者の労働条件改善
【財務省】
  1.「基本方針2007」による2008年度予算編成について
  2.国と地方の役割分担の明確化と地方税財源を充実させる地方分権改革の推進
  3.夕張市財政再建、厳しい北海道財政への支援策について
【経済産業省】
  1.幌延深地層研究センターに関わる基本方針の堅持
  2.新たな「炭鉱技術移転事業」の計画的推進
  3.旧産炭地域振興について
【環境省】
  1.温室効果ガスの削減と森林の整備・保全
  2.温室効果ガス削減計画の策定と推進
【防衛省】
  1.「米軍基地の整理・縮小」と「日米地位協定の抜本見直し」
  2.沖縄米軍実弾演習矢臼別移転について
  3.F15戦闘機訓練の航空自衛隊千歳基地への移転について

以 上