2006.12.21
安心して働ける社会の実現を求めて全道集会を開催


働く者のワークルール実現!特例一時金50日の現行維持!

 労働契約法や労働時間法をはじめとする労働法制、季節労働者の特例一時金審議が大詰めを迎えている12月19日、札幌市で「安心して働ける社会の実現を求める全道集会」を開催した。 会場には約400人の組合員が詰めかけ、連合北海道の渡部会長が「ホワイトカラーイグゼンプションは過労死促進法、解雇の金銭解決など使用者側に都合のいい方向に向かっている。特例一時金の削減についても10日間の削減でさえどんな苦しみを強いられるか知事はわかっていない。ノー天気な知事であきれ果てた」と指摘。また「正規労働者と非正規労働者、官と民を分断・対立させる連合包囲網が着々と進められている」と指摘し、「多くの労働者に共感を得る運動をしなければならない。来年の統一地方選、参議選で怒りを共有すれば勝てる。怒っているなら行動を起こしてほしい」とあいさつ。
 激励に駆けつけた民主党北海道副代表の小川参議院議員も「一人一人の国民を大切にしなければならないのに、経済を大切にする国へと変わってしまった。年明けの通常国会は労働法制の闘いの剣が峰となる。怒りを政治闘争に向けてほしい」と呼びかけた。
つづいて情勢報告が行われ、連合本部の辻村組織対策局長が現在審議が進められている労働契約法、労働時間法、雇用保険法の問題点を説明し、「年内に審議会の結論を出すとされ、通常国会に提案される。働く者のためのワークルールの実現に向けて全力で取り組もう」と訴えた。道季労の畑中事務局長は季節労働者の特例一時金削減に関し、同日の16時から行った道要請の報告と厚生労働省の審議会のやりとりについて報告し、「最終報告が出るまであと1週間だが、通常国会に向けての闘いも構築していかなければならない。最後までがんばろう」と訴えた。
 決意表明では札幌パートユニオンの工藤会長が「家族を過労死で亡くされ、パートユニオンの組合員になり、2年半の裁判闘争により会社に慰謝料を支払わせた組合員がいる。人ごとではない」と報告し、「労働者を苦しめる悪法の新設と労働者保護法である労働基準法改悪を食い止めなければならない。公平なルールの中で、希望を持って働き、健康に生活できるワークルールとセーフティネットを確立するために共に頑張りましょう」と、また、道季労石狩地本の飛内副会長は「冬季技能講習給付金と特例一時金で、なんとか冬場の生活を乗り切ってきた。血も涙もない国の非人間的なやり方に心の底から怒りを持っている。季節労働者の切り捨てと地域崩壊につながる特例一時金の廃止・削減は断じて許されない。最後の最後まで闘い抜く」と、それぞれ決意を表明した。
最後に「すべての人が安心して働き続けられる社会を実現するため07春季生活闘争と統一地方選、参議院選を一体のものとして、さらに取り組みを強化していこう」との集会決議を全体で確認、団結ガンバローで決意を確認しあった。
 また、この集会には道内各自治体から「地方切り捨て、弱者切り捨ての政策を改めてほしい」「地域経済にも重要な役割を果たしている一時金削減の白紙撤回を強く求める」といったメッセージが数多く寄せられた。 
 
以 上