2006.10.30
2006年度北海道原子力防災訓練調査活動について
連合北海道調査団30名によって訓練調査活動を実施


 道及び泊村・共和町・岩内町・神恵内村の4町村は、10月30日(月)に北海道原子力防災訓練を実施しました。
 連合北海道も防災訓練に対して産別・後志地協から派遣された30名による調査団によって調査活動を行いました。
今回は、泊原発2号機において外部電源喪失事故が発生し、諸対策がとられるが、原子炉の炉心損傷に至るとともに発電所敷地境界外に放射能物質が放出されるという事故想定、防護対策地区は発電所を中心として全方位1Km及び風下方向3方位の1Kmから6Kmの範囲(該当する町村は泊村)と設定されました。
訓練の重点は泊・神恵内村が対象
 泊村の訓練は、@住民の地区集会所への退避訓練、住民・老人ホーム入荘者のバスによる公民館への避難訓練、A泊保育所での園児の屋内退避訓練、B避難住民へのスクリーニング等の緊急時医療訓練、C避難所でのすごし方等の説明会等、が重点的に実施。また、泊原発2号機で北電作業員2名が負傷し、重傷者はヘリで北大病院、もう1名は地元協会病院への搬送訓練が行われました。
 同じ風下の神恵内村も想定ながら@住民の地区集会所への退避訓練、A神恵内小・中学校生徒の屋内退避訓練、中学生を対象にした原子力防災講演会等、が実施されました。
参加者の感想・意見と改善すべき課題
現地での総括会議では、「広報車のスビートが早すぎる、音量が弱い」「独居老人が多く移動手段もなく大変」「スケジュールをこなす訓練に終わっている」等々の意見が出されました。
 現状からは、@保育所や小中学校での訓練実施は前進してきているが、一部の地域住民を対象とした住民参加訓練にとどまっており、多数の住民が参加する訓練にどう改善していくか、Aマニュアル依存から脱却して住民や防災従事者の実践的な訓練にするために「ブラインド方式」を一層取り入れていく、こと等が課題となっています。
連合北海道は、総括を深め、必要な課題について道、4町村に要求や提言を強めていきます。