(株)宝石貴金属の店ありもとの破産申請に係わる
労働債権の確保と雇用対策に関する取り組み
「(株)宝石貴金属の店ありもと」(従業員約450名、道内に9営業所)は、10月23日、札幌地裁に破産申請するとともに、同日付で全従業員の解雇を通告しました。
同社にはUIゼンセン同盟に加盟する「宝石のありもと労働組合」があります。
連合北海道は「再建・更正」の倒産ではなく「会社整理」による大規模な倒産であり、全道の9営業所が閉鎖されることから、UIゼンセン同盟・UIゼンセン同盟 宝石のありもと労働組合とともに、10月24日、北海道要請・北海道労働局要請を実施しました。
北海道に対しては「対策本部を立ち上げ、緊急の対応をお願いする」と求めたのに対し、高橋経済部長は「道の『雇用危機対応プログラム』を発動し、対策本部の立ち上げを検討したい。労働局・各地の公共職業安定所・自治体と連携・協力し、合同説明会・求人要請・総合相談会など、離職者の対応に万全を期す」と回答。
連合北海道より「次々販売被害提訴の報道により、社員全員が、そのような販売を行っていたと思われることが予想されるが、そのような違法・公序良俗に反するような販売を行った者は一部の一部だけである。このことが再就職の困難となることの無いように対応をお願いしたい」と重ねて対策の強化を要請しました。
北海道労働局では「未払い賃金・労務債などについて緊急の対応をお願いする」との要請に対し、松本職業安定部長は「出来うることをやっていきたい。管財人による未払いの証明手続きが終了すれば、未払賃金の立替払制度により未払い賃金が支払われる」と回答。
UIゼンセン同盟から「今月の賃金も手に出来ず、生活に困窮する者が出る。緊急・万全の対応をお願いしたい。札幌圏では二百数十人と離職者数も多く個々にハローワークへ行くよりも、出向いて頂き、手続き・求人など集団による説明会はできないものか」と要請したのに対し、道労働局は「離職・相談・求職等の合同・集団説明会を開催することが良いと考える。今後の具体は、UIゼンセン同盟・ありもと労組と良く連絡する」と前向きに返答しました。
今後、産別・営業所の所在する地協で構成する「対策委員会」を立ち上げ、破産申請により解雇される労働者の労働債権の確保と、全労働者の早期再就職を図るための取り組みを行うこととします。
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