集 会 決 議
陸上自衛隊と米国陸軍との「日米共同実動訓練」が、3月2日から11日まで、陸上自衛隊北海道大演習場において、実施されることとなった。
北海道は、米ソの冷戦の時代に、旧ソ連邦と隣接する地理的関係から、冷戦の最前線に位置付けられ、自衛隊基地や演習場が数多く設置され、日米共同演習や自衛隊による北方機動演習など大規模な軍事行動が展開されてきた。
しかし、東西冷戦が終焉した今日、日本海を囲む北東アジア諸国が、経済圏としても共存共栄に向かう状況にある中で、連合北海道は、北海道の基地・演習場や日米共同演習などについても、道内の平和と軍縮を進める観点から、段階的に整理・縮小・中止すべきであると主張してきた。
しかるに、一向に平和と軍縮が進まないどころか、1997年の「日米新ガイドライン」成立以降、矢臼別での米軍実弾移転演習、小樽・函館・室蘭・苫小牧・石狩湾新港への米軍艦船の度重なる入港、さらに世界的な米軍再編問題によるF15戦闘機の自衛隊千歳基地への訓練移転など、徐々に拡大・強化の方向に向かっていることに、強い不満と危惧を感ずる。
在日米軍の各種演習・訓練については、日米地位協定に寄るところが大きく、1960年に締結され、まもなく50年を迎えようとしている。安全保障環境も日米関係も国内の社会状況も協定締結当時と比べ著しく変化しており、時代にそぐわない協定となっているため、抜本見直しを引き続き求めていく。
今回、3月2日から日米共同実動訓練が予定されているが、我々は「北海道の平和と軍縮を進める」立場から強く反対し抗議するとともに、今後とも、道内の平和と軍縮の実現、日米地位協定の改正のために全力で闘っていく。
2009年2月24日
日米共同実動訓練に反対する全道集会