米「イージス艦 ステザム」寄港に関する申し入れ
 
  日本労働組合総連合会北海道連合会 会長 渡部 俊弘
2007年1月19日

北海道知事 高橋 はるみ 様


 日頃、道政の推進にご努力されておられることに、深く敬意と感謝を申し上げます。
 さて、米イージス艦「ステザム」が、2月5日から石狩湾新港への寄港を希望しています。度重なる米国軍艦の寄港は、民間商業港を準軍港として固定化し、「日米新ガイドライン」による自治体協力をなし崩しに進めるものであり、自治体に軍事的役割を求めるものです。

 寄港目的の一つに「友好・親善」があげられていますが、商業港である石狩湾新港に巨大戦艦を乗り付け、「日米地位協定」により繋留経費さえ支払わず、我々国民の税金を負担させてまで「親善・友好」を強いられる理由はありません。寄港地では米艦船の乗組員による犯罪が多発しており、同様の事件の発生を市民は不安に思っています。

 米国軍艦の入港が度重なることになれば、商業港としてのイメージ悪化は避けられず、核兵器廃絶平和都市宣言を行っている石狩市民の意志に反することになります。また、商業港の経済活動に大きな支障を発生させ、港湾労働者をはじめ、関係者に不利益が生ずるおそれがあります。

 貴職におかれましては、道民の安全を確保し北海道の平和と軍縮を求める立場から、多くの道民世論に反する行為である米イージス艦「ステザム」の石狩湾新港入港は断じて認められないことを日米政府・米海軍に伝達されるよう強く要請します。

以   上