日 本 労 働 組 合 総 連 合 会
事 務 局 長  草 野 忠 義
春季生活闘争に関する共同通信社配信記事について
 6月13日の朝刊向として共同通信社が配信した春季生活闘争に関する記事(「連合が春闘から離脱」)について、次の連合事務局長コメントを発信いたしますので、貴下関係者に周知いただくようお願い申し上げます。
1.共同通信ニュースで、「連合が春闘から離脱へ、来年からベア要求掲げず」との配信記事が出されている。連合はこの間、2002春季生活闘争の中間まとめを議論しつつ、春季生活闘争のあり方についての真剣な議論を展開している最中であり、こうした曲解された記事が出されることは誠に遺憾である。

2.第一に、連合はすでに、春季生活闘争は総合生活改善闘争として毎年構築することを確認しており、「春闘から離脱」することはあり得ない。また、経済の安定的成長には、内需を支える消費の安定・拡大が不可欠であり、賃金水準の安定と向上を求めていくことは当然のことと位置づけている。

3.しかし、危機的な経済・雇用状況がすぐに解消するわけではなく、賃金の上げ幅による相場形成・波及パターンは限界にあるという共通認識のもと、雇用の維持・安定と労働条件の維持・向上をどのようにはかっていくのか、そのため統一的な取り組み課題をどのように設定していくのか、連合及び部門と産別の役割を明確にして取り組み強化を進める議論を進めている最中であり、この段階で、「春闘から離脱」と断定するなどの内容はまったく事実に基づいたものではない。
以上