2006年6月19日
米海軍軍艦の小樽寄港に関する見解
〜第七艦隊の空母「キティーホーク」・イージス艦「カウペンス」入港反対〜
米国海軍第七艦隊所属空母「キティホーク」及びイージス艦「カウペンス」が小樽港寄港を強行しようとしている。
連合北海道は、このたびの米国軍艦の寄港について、次の観点から反対である。
第1に、第七艦隊空母「キティホーク」は、核兵器を搭載する能力を持っており、わが国の国是として定着している「非核三原則」に照らして、非核の証明なしにはとうてい受け入れられるものではない 第2に、寄港目的の一つに「友好・親善」があげられているが、商業港である小樽港に巨大戦艦を乗り付け、「日米地位協定」により繋留経費さえ支払わず、我々国民の税金を負担させてまで「親善・友好」を強いられる理由はない。
さらに、横須賀市内で第七艦隊空母の乗組員が女性を殺害したとして逮捕されるなど、乗組員による犯罪が多発しており、同様の事件の発生を市民は不安に思っている。もはや「友好・親善」は寄港目的には当たらない。
度重なる米軍艦の入港は、民間商業港を準軍港として固定化し、「日米新ガイドライン」による自治体協力をなし崩しに進めるものであり、自治体に軍事的役割を求めるものである。
第3に巨大軍艦の寄港は、商業港の経済活動に大きな支障を発生させ、港湾労働者をはじめ、関係者に不利益が生ずるおそれがある。米国は道民の平和と軍縮を求める声に応え、寄港を即中止すべきである。また、港湾管理者は寄港を認めるべきではない。
連合北海道は、道民の安全を確保し北海道の平和と軍縮をめざす立場から、多くの道民世論に反する行為である米国艦船の入港は断じて認められないことを強く表明する。
以上
日本労働組合総連合会北海道連合会
会長 渡部 俊弘