2006年11月28日
日本労働組合総連合会北海道連合会
会 長 渡部 俊弘
荒井聰 衆議院議員に対する北海道知事候補擁立への正式要請にあたっての見解
1.本日、想定されていたことではあるが、高橋知事は、二期目も出馬することを記者会見において正式に表明、そのなかで自らの功績を強調した。
連合北海道としては、すでに2度(05定期大会・06年次大会)にわたる道政検証で指摘しているとおり、本来、知事と道政の取るべき姿勢については、@基礎自治体・地域を「起点」とし、A国に対しては、対等という「定点」からの自己主張を行い、Bそして、財政危機の時代にあるからこそ道民に対しては、“納得と合意の温かい道政改革”が「座標軸」とされるべきであったが、特に基礎自治体である町村とは対立し、国に対しては自己主張を通せずして依存となり、道財政改革においても、切り捨ての“縮小再生産”のイメ−ジを道民に与えた官治型行政であった。同時に、格差の拡大と停滞する雇用(失業率の高止まりと有効求人倍率の低迷)など、働く者にとっては、「空白」ともいえる道政であったと実感するものである。
2.一方、来年4月に施行される第16回統一自治体選挙の最大焦点である北海道知事選挙は、前回のような候補者の乱立はなく、基本的構図として、現職と政権戦略会議を軸に擁立する新人との一騎打ちとなることが確実視されるなかで、現職に対抗する北海道知事候補の早期擁立が期待されていた。公募制に引き続くものとして、民主党北海道国会議員を選択肢に擁立作業を進めてきた北海道政権戦略会議は、本日の最高幹部会で、「荒井 聰
衆議院議員に対し北海道知事候補として立起いただくよう正式要請する」との決定を行った。当然のことながら、連合北海道は、北海道政権戦略会議の構成団体であり、この決定について確信を持って再確認するとともに、今後、この要請が受諾され、正式出馬表明によって年内から選挙戦がスタ−トできるよう強い期待を表明し、引き続き努力を行っていくものである。
3.今日に至る経緯について、連合北海道は、前回における知事選挙の教訓から、これまで北海道政権戦略会議の設立や公募方式による選考・擁立作業などに関わってきた。その結果、5月に公募開始となってから今日に至るまでの間、「公開」と「参加」にもとずく北海道知事候補の選考・擁立作業は、多くの道民の皆さんの関心と関係者による深い理解・協力のもとで進められてきたものと考えている。そして、これまで、自薦し他薦された公募応募者の方々については、結果として擁立への正式要請には至らなかったが、いずれの方々も北海道の現状と未来に熱い想いをもち、明日の北海道にとっての真・開拓者であり創始者となるべき有資格者であったと評価し、敬意を表するものである。
また、5月に行った「期待する知事像」書面インタビュ−に、多くの有識者の皆さんから貴重な提言を寄せていただいた。連合北海道として、今後とも、これらの皆さんから引き続きの指導・助言をお願いしたいとの考えである。
4.北海道知事選挙は、第16回統一自治体選挙のなかで最も全国的に注目される選挙であり、あと4ヶ月余を残すまでとなっている。歴史の峠とも言える今日の厳しい北海道の現状を顧みて、誰よりも先んじて希望の抱ける明日の北海道の創造へと導く道程に自らの足跡を示そうとすることは、言葉では言い尽くせないほどの人生哲学と開拓者精神、そして重たい政治的決断を不可欠とするものである。北海道政権戦略会議の結論は、これまでの選考・擁立作業の延長上にあり、この作業を通じて築かれた関係者の創意を踏まえたものである。そして、荒井 聰 衆議院議員に対する擁立への正式要請は、必ずや道民の先頭に立って新しい北海道の創造のために闘ってくれるとの確信に基づくものである。荒井 聰 衆議院議員は、中央省庁と道庁の双方の行政経験を有し、国会議員としても北海道の自治・分権や基幹産業である農業政策を推進してきた。いずれの方と比較しても即戦力の北海道知事となることを連合北海道は確信するものである。
以上