集会アピール

 民間設備投資や個人消費、就業者数の増加、有効求人倍率1倍突破など、長かったデフレ不況もようやく終わりを告げ、景気は回復傾向にあると言われている。しかし、道内の各機関が独自に景気動向調査を実施しているが、改めてその内容をいうまでもない。なぜなら、北海道経済が未だに停滞していることは、道内で生活している我々が一番肌で感じているからである。

 だが、2006春季生活闘争においては、守りに徹するのではなく、厳しい状況だからこそ、あえて打って出る取り組みが重要である。

 第1に、各単組は、賃金カーブ維持はもとより、賃金や時給の引き上げ、賃金カーブの是正要求を率先して行い、相場への波及効果形成を目指していく。

 第2に、安心、安全に働けるために、時短の推進、サービス残業の撲滅、積極的な有給休暇の取得など、ワークルールの確立を目指していく。

第3に、同一価値労働・同一賃金の原則にもとづき、パート労働者等の差別的な取り扱いを排除するなど、均等待遇の実現を目指していく。

さらに、無駄な出費を減らすどころか、とりやすいところから徴収するサラリーマン増税の阻止や、季節労働者の生活を支える援護制度の確立と医療制度の改悪反対に全力を尽くすこととする。

大手組合の動向は地場中小組合や未組織といった人たちの生活に多大な影響を及ぼす。先行組合が交渉を通じて勝ち取った成果は、後に続く地場中小組合に勇気と力を与えるのである。

今求められているのは、理不尽な二極化や格差拡大を解消し、努力すれば報われる、「労働を中心とした福祉型社会」の実現である。「みんなの働きが、みんなに分配され、幸せが底上げ」できるよう、連合に結集する働く仲間は、一丸となって2006春季生活闘争を勝ち抜くことをここに宣言する。

2006年3月10日
2006春季生活闘争勝利 3.10全道総決起集会