「被爆79年 2024平和行動in広島・長崎北海道統一代表団」を派遣

原子爆弾が投下されて79年目を迎える中、連合北海道・原水禁北海道・北海道友愛KAKKINは8月4日~10日の日程で、のべ73名を「北海道統一代表団」として広島・長崎に派遣しました。

8月5日の平和ヒロシマ集会で主催者挨拶にたった連合本部芳野友子会長は、「ロシアはウクライナ侵略における核兵器使用を示唆する発言や隣国ベラルーシに戦術核を移転するなど、近年、核戦争の危機がかつてないほどに迫っている」と述べたうえで、「昨年12月開催の核兵器禁止条約第2回締約国会議では核兵器のない世界の実現をめざす政治宣言が採択されたが、日本政府は第1回会議に続いて参加を見送った。日本政府には、唯一の戦争被爆国として、核兵器のない世界の実現に向け、核軍縮と核不拡散の強化に向けた外交努力を粘り強く続けるよう求めていく。核兵器廃絶は決して核兵器保有国や被爆地だけの課題ではなく、今を生きるすべての人々が乗り越えるべき課題である。今回の平和行動を通じて、被爆地広島の核兵器廃絶に対する強い想いを、職場や地域に持ち帰り、運動として展開していただくことを期待する」と挨拶されました。引き続き、8月8日の平和ナガサキ集会では、連合本部芳野友子会長より主催者挨拶の後、「若者からのメッセージ」として、第27代高校生平和大使23名が紹介されました。連合北海道と退職者連合で構成する北海道高校生平和大使派遣実行委員会で選出した、髙佐安里さんと皆川舞奈さんも仲間とともに登壇し、被爆者や戦争体験者の方々から平和のバトンを受け継ぎ世界に広げていく決意を表明しました。

また、ピースフラッグリレーとして、連合長崎から連合北海道・根室集会へと平和の思いとともに旗が引き継がれました。旗を受け取った連合北海道佐藤環樹副会長は「いま引き継がせていただいたこのフラッグは、今日ここにお集まりの多くの皆様の世界中の恒久平和への願いが込められた大変重要な意味を持つ貴重なフラッグであります」と述べ、「来月開催の平和行動in根室では、一刻も早い北方領土の早期一括返還、日露平和条約の締結に向けた決意を改めて確認していただきたい」と力強く宣言をしました。

参加者はこれらの集会を通し、安全な暮らしのためには戦争や核兵器はいずれもなくさなければならないことを強く感じました。

統一代表団は広島・長崎において三十度を超える猛暑の中、ピース・ウォークに参加するなど、それぞれ学習を深めるとともに、広島では北海道独自企画として原爆死没者慰霊碑への献花を、長崎では被爆地「淵中学校」への墓参を行いました。また、連合北海道独自行動として、鹿児島の知覧特攻平和会館への見学等も行いました。

連合北海道はこれからも核兵器廃絶と世界の恒久平和の実現をめざし、職場や地域における核兵器廃絶運動に粘り強く取り組みます。