民主党の新代表に期待する事務局長談話
1.本日、菅直人首相の退陣に伴う後継を選ぶ代表選挙が民主党両院議員総会で行われ、 決戦投票のすえ野田佳彦氏が新代表に選出された。代表選前段では5候補の陣営が決戦 投票をにらんで多数派工作がぎりぎりまで展開されたが、代表選後はともに力をあわせ て党運営にあたり、民主党の挙党体制を築き国内外の難局に立ち向かい、引き続き「国 民の生活が第一。」の原点に立脚した政権運営を行うことを強く期待する。
2.2009年秋、歴史的な政権交代してから2年、この間、鳩山政権では政治とカネ、 安全保障問題でつまずき、それを引き継いだ菅政権も統治機能を失う形で退陣に追い込 まれ、野田新代表は政権交代から3代目の総理大臣となるが、国会が国民の生命と財産 を守り、国の安定と発展のために政策を決定する場であることを改めて認識し、国民・ 有権者の政治への信頼回復に努めていただきたい。
3.その上で、野田新代表・総理には、国難と衆参ねじれ状況を乗り越える国政のリーダ ーシップを発揮していただき、東日本大震災からの復旧・復興対策、福島第一原発事故 の収束・対策はもとより、超円高で景気失速も懸念される中で、震災復興が日本経済再 生のきっかけをつくる創造的復興となるよう、スピード感をもって国政の舵取りにあた ってもらいたい。
4.経済の停滞、デフレ、少子高齢社会の急激な進展に復興・再生と、今ほど政治の果た すべき責任が問われている時はない。連合北海道は、勤労者・生活者の雇用と暮らしを 重視する政治を実現するために、政権交代可能な二大政党体制の確立をめざし、政権交 代を実現させてきた。我々が期待するのは、連合の理念と政策の実現である。
いずれにしても政府及び民主党には、国民のおかれている厳しい現実を率直に受け止 め、この2年間の自らの軌跡を総括する中で、政権戦略の再確立、経済の再生と国民生 活の安定にむけ全力を挙げてもらいたい。連合北海道としても「希望と安心の社会づく り」にむけ、今後も民主党政権への支援と連携を強化していく。
以 上